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フォト便り

卯の花(♪夏~は来ぬ)June082017

箱根空木に花をつけた卯の花
箱根空木に花をつけた卯の花

 はや六月八日、二十四節気では芒種、七十二初候でいう「蟷螂(カマキリ)生ず」にあたります.カマキリが生まれるころということです.

  右の写真は、庭の箱根空木(はこねうつぎ)に咲きはじめた卯の花です。以前にもここで紹介しましたが、白と赤紫を基調とした色とりどりの花をつけ初夏を彩っています。唱歌「夏~は来ぬ」に歌われているように、今の季時候に欠かせない花です。これから木々いっぱいに花をつけます。 

 

・卯の花の におうかきねに 時鳥(ほととぎす)

 早も来鳴きて しのび音もらす 夏は来ぬ
・五月雨の そそぐ山田に 早乙女が 

 裳裾ぬらして 玉苗植うる 夏は来ぬ
・橘の かおる軒ばの 窓ちかく 

 蛍とびかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ
・楝(おうち)散る 川辺の宿の 門遠く 

 水鶏(くいな)声して 夕月涼しき 夏は来ぬ
・五月闇 蛍とびかい 水鶏(くいな)鳴き 

 卯の花さきて 早苗植えわたす 夏は来ぬ

 

作詞の佐々木信綱さんは、短歌(五七五七七)+ 夏は来ぬ(五)という形式をとりました。計36文字でもって、気品のある格調高い日本語で謳っていますね。小山、森、川、点在する一軒家など里山や田園で早乙女たちは苗植え作業をし、いっぽう虫や鳥たちも夏の到来を歓んでいます。若い生命力にあふれる季節の中で、あらゆるものが自然と調和しながら生を営んでいる情景が心地よい旋律にのって伝わってきますね。

(このコラムは、以前のフォト便り(June072015)をベースにしたものです。)

 

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   沈丁花(じんちょうげ)  Mar162017

今日は3月16日、二十四節季で「啓蟄(けいちつ)」、七十ニ候で菜虫蝶と化す」。土の中では虫たちがごそごそ蠢きはじめ、地上の草木ではさなぎが羽化し蝶に生まれかわるころとなりました。少しづつですが春を重ねています。地植えの沈丁花の赤花はまだ蕾んでいますが、玄関の風除室においた鉢植えの白花はすでに満開、芳しい薫を放っています。花名の由来は、沈香(じんこう)と丁子(ちょうじ)の香りになぞらえたとのこと。

過去フォト April112014)

 

秘めやかに 吾を酔わせよ 沈丁花 

 

ある覚醒体験!

白取春彦さんのケアノート「突然苦しさ消えた ー 父の介護やるしかない」(読売新聞)(リンクはここ)「事実を認める、ありのまま受け入れる」、というある日突然の覚醒体験が記されています。

家族会員による文集「希望」はこちらから

岩手県安代の「希望の丘」への研修旅行はここ